2019年、令和、初の松市・千両市が終了いたしました。

毎年毎年、悩みと期待と、考えさせられる大市です。

今年も、生産者様ご自身が来場し見守られる中、セリを開催いたしました。

年に一度この大市が、これから一年の生活を支える。

生産を続けられるかどうか、を考えると、これから一年ではなく、この先の人生を支えているということ。

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松や千両は、世の中に必要とされているのだろうか。

来年も再来年も、もっともっと、作り続けて、売り続けて、・・・しっかり売れるのだろうか。

そんな不安と向き合いながら生産者さんが出荷することから、どうにか抜け出せるようにしたい。

セリ人、一人一人が粘る理由はそこにあります。

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松も千両も、年々売れなくなってきてるし。でもヒペリカムにはしたくないさ。

等級がいいものよりも、下物でやりくりする。

セリに残るのかなぁ、どうなのかなぁ。なんだか振り回されちゃったなぁ。

お花屋さんの気持ちも、痛く痛く伝わってきます。

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見守っていた生産者さんの会話に耳を傾けていると、

「みんな、売る方も買う方も考えているんだよ、試行錯誤ってやつだ」

「細かく売ればいいってもんじゃないんだ」「そうか~、これは欲しいのかぁ」

「葉までしっかり見て出さないとな」

…印象に残った一言は「一人じゃできないんだ、自分の山だけじゃない、みんなで売ってるんだ」。

セリ人の声に耳を傾けると、

「来年も作って欲しいじゃん。やめてほしくないじゃん。」

「生産者さん、そこで見てるよ、いいとこ見せようよ」

「この人、台風で楽屋飛んじゃったんだよ、本当に」

「この鎌、かわいいなぁ!」

…そして、「ありがとうございます!」に繋がっていきました。

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松も千両も、花業界がONE TEAMとなって、外にもっと伝えていかなければ。

それを具体的にどうすればよいのか答えはまだ見つかりませんが、今日感じたことを、スタッフ一人一人が次につなげられるよう、生産者さんと共に歩んで参ります。

お花屋さんにも、想いをしっかり届けられるよう、2020年も松市12月6日(日)、千両市12月16日(水)、開催いたします。

2019年のセリも残り少なくなりました。

引き続き、北足立市場・立川市場・柏市場でお待ちしております。